頭皮のセルフチェック
髪と頭皮のダメージをチェックしてみましょう
髪型は毎日鏡で確認するのに、髪や頭皮の状態をチェックすることは少ないかもしれません。生活習慣やストレスによって頭皮の調子は変わるため、髪の美しさに影響を与えることがあります。気づかないうちに、頭皮や髪がダメージを受けているかもしれません。
ヘアセットをするときに頭皮や髪の状態をチェックすれば、美しく艶やかな髪を保ちやすくなります。こちらでは、頭皮や髪の健康状態をチェックするポイントをご紹介します。ぜひあなたも試してみてくださいね。
髪のチェック
髪の毛の根元が細い
頭髪には成長期・退行期・休止期のヘアサイクルがあります。正しいヘアサイクルで成長した毛は、毛根が楕円形にふくらんでおり、毛が太くしっかりしています。しかしヘアサイクルが短くなり、毛が完全に成長する前に休止期になり脱落してしまうと、細く短い毛の状態で抜けてしまいます。もし髪の毛の根元が細いまま抜けている場合は、薄毛の初期症状の可能性があります。正しいヘアケアや生活習慣を規則正しくするなどして、早めに薄毛対策を始めることが大切です。
枝毛、切れ毛がある
髪にダメージのバロメーターとなるのが枝毛や切れ毛です。ヘアカラーやパーマ、誤ったヘアケアなどで髪にダメージが蓄積すると、髪の表面を覆うキューティクルが傷付いて栄養や水分を保てなくなるため、枝毛や切れ毛につながります。特に注意したいのが、洗髪後など髪が濡れている状態のままにすることです。水分を含んでいる髪はキューティクルが開いている状態なので、摩擦などによりダメージを起こしやすい傾向があります。乾かすときはやさしくタオルドライし、ドライヤー で早めに乾かしましょう。
手ぐしをするとひっかかる
くせ毛でないのに髪が手ぐしでスッと通らないのは、キューティクルが傷ついて髪がきしんでいるために起こります。髪がきしむ理由には、ヘアカラーやパーマだけではなく洗浄力の強すぎるシャンプーを使ったり、アイロンやコテ、ドライヤーによる熱ダメージが考えられます。ヘアケア方法を見直したり、髪に良いアウトバストリートメントを利用したりして、髪のダメージケアに取り組みましょう。
帽子をかぶったり髪を結んでいたりすることが多い
頭皮がムレたり、髪を引っ張って負担をかけたりすることは、髪を傷める原因になることがあります。帽子は頭皮の紫外線対策に有効ですが、長時間の着用による蒸れにより摩擦、締め付けによる血行不良になったり、雑菌が繁殖しやすくなったります。またいつも同じ髪型や分け目でいると、同じ部位に髪の毛が引っ張られてしまうため、頭皮に負担がかかって髪が抜けてしまう原因になることも。帽子は頭のサイズにあったものを使用したり、いつも同じ髪型でいるのを避けたりするようにしましょう。
頭皮のチェック
頭皮を指で押すと硬い
頭髪を植物に例えるのなら、頭皮は言わば「土壌」のようなもの。砂漠のように乾いて硬くなった土壌では植物が育ちにくいように、硬く乾燥した頭皮では栄養や水分が行き届きにくく頭髪は十分に育ちません。特に現代はデスクワークやスマホの操作をする機会が多く、頭皮に血行不良が生じやすい傾向があります。健康な頭皮は柔らかく弾力があります。やさしく頭皮を押してマッサージし、血行をスムーズにすれば毛根に必要な酸素や栄養が届きやすくなります。
前頭部~頭頂部が薄い
老化現象である薄毛ですが、若い世代でも症状がみられることがあります。男性の場合、遺伝的な体質により生え際や頭頂部あたりの髪が薄くなってきます。女性でもホルモンバランスが崩れることによって、頭部全体の髪が薄くなることがあります。薄毛の原因は加齢だけでなく、生まれつきの体質、ストレスや生活習慣が大きく関わっています。抜けが増えてきたら、規則正しい生活習慣に切り替え、育毛ケアを行いましょう。
フケ、かゆみがある
フケは頭皮の新陳代謝によって生じるものですが、過剰なフケやかゆみは、頭皮に問題が起きている可能性があります。フケはシャンプーの洗い残しや頭皮の乾燥によっても起こり、かゆみは過剰な皮脂分泌により頭皮を刺激されていることによって起こります。フケの増加にともなって、かゆみも発生していることも。頭皮を清潔に保ち、適度に潤いを与えてあげましょう。
朝晩2回、髪を洗う
夏など暑い時季や運動習慣のある人は、1日に2回髪を洗う人もいるかもしれません。育毛ケアのために髪を清潔に保つことはかかせませんが、洗いすぎにより頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。特に朝のシャンプーは、洗髪後頭全体に皮脂が行きわたらないうちに紫外線を受けるため、頭皮の健康にとってよくありません。髪を洗うのは1日1回、朝ではなく夜に洗うようにしましょう。
看護師・保健師。国立大卒業後、都内の総合病院に勤務。結婚・出産を経て、現在は医療ライターとして活動。医師へインタビューやAGAクリニックのコラム記事を担当しながら、育毛ケアを追求している。最近の髪の悩みはストレス時にみられる白髪の出現。